ベーチェット病の主症状

●ベーチェット病の四つの症状

ベーチェット病の主な症状は、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つです。

①口腔粘膜の再発生アフタ性潰瘍

口腔粘膜アフタ性潰瘍とは、境界が鮮明な、皮膚の浅いところに出来る有痛性潰瘍(痛みがある潰瘍・かいよう)のことです。口唇粘膜(くちびるの粘膜)、頬粘膜(頬の内側の粘膜)、舌、更にさらに歯肉(はぐきのことです)などの口腔粘膜に出現します。ベーチェット病のほとんどが必ず発症する症状であり、しかも初発症状として、この口腔粘膜のアフタ性潰瘍が発症することが多いです。一つ一つの潰瘍は10日以内に痕(あと)も残さずに消え、治ってしまうことが多いのですが、治ったあとも再発を繰り返すことが特徴的です。

②皮膚症状

ベーチェット病の皮膚症状としては、結節性紅斑、皮下の血栓性静脈炎、毛嚢炎様皮疹又は座瘡様皮疹などが挙げられます。下腿伸側や前腕に結節性紅斑様皮疹がみられるようになり、顔、頸、胸部などに発疹ができたり、皮下に血栓性静脈炎がみられることもあります。 また、皮膚の被刺激性亢進を反映する所見として針反応が認められることがあります。針反応とはベーチェット病に特徴的な皮膚の過敏性の典型で、清潔な針を軽く刺したところの皮膚が赤くなりますが、その赤みが次第に増して48時間後には明らかな発赤や硬結を示し、ときには中心に膿をもったできものにまで成長してしまう反応のことを「針反応」と呼びます。採血などの静脈穿刺によって皮下の血栓性静脈炎が誘発されることもあります。それほどに鋭敏な反応をあらわします。

③眼症状

ぶどう膜炎が主体として症状にあらわれます。これは、炎症が前眼部のみに起こる虹彩毛様体炎型と、後眼部におよぶ網膜ぶどう膜炎型(眼底型)に大別されます。再発性前房蓄膿性虹彩炎は、べーチェット病のみに見られることが多い、特異性の高い所見です。網膜ぶどう膜炎は視力予後に直接関連し、治療の面で重要です。何故なら眼症状はベーチェット病の中でも最も重い症状をあらわす場所です。ほとんど両眼が侵され、後眼部病変として網膜絡膜炎を起こし、最悪の場合、失明に至ることがあるのです。

④外陰部潰瘍

有痛性(痛みを感じるということです)の境界が鮮明なアフタ性潰瘍で、男性では陰嚢、女性では大小陰唇によく発症するようです。男性は、陰のう、陰茎、亀頭に。女性は大小陰唇、膣粘膜にみられると考えてください。痛みを伴う潰瘍ですので、ときとして性病と間違われることもあります。



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