ベーチェット病の副症状

●副症状

主症状のほかにも、ベーチェット病では副症状としてさまざまな症状があらわれます。副症状の出現頻度は関節炎以外は少ないのですが、特に腸管型、血管型、神経型ベーチェット病は生命の危険ともなる脅威ですので、充分な警戒が必要となります。また、このような生命に直接危険をもたらすような症状は、ベーチェット病の中で「特殊病型」に分類されています。

①関節炎

両腕、両足の四肢の大関節(ひじ・ひざ)に認められることが多く、腫脹、疼痛、発赤が出現します。しかし変形や硬直を認めることはまれで、ベーチェット病の副症状が原因で変形などが起こることはなかなか起こらないことだと言ってもいいでしょう。

②副睾丸炎

男性のみにあらわれる副症状ですが、一過性、再発性の睾丸部の腫脹、圧痛があらわれます。出現頻度は全体の6%程度で、決してベーチェット病になってしまった男性のほとんどにあらわれる症状とは言えないのですが、この症状はベーチェット病に特異性の高い症状です。

③消化器病変

よく消火器病変があらわれる体の部位としては、回盲部末端から盲腸にかけてだと言われています。多発性の潰瘍性病変が特徴です。

④血管病変

大中血管の炎症性、血栓性閉塞や動脈瘤形成が定型的な血管病変である。

⑤中枢神経病変

ベーチェット病の症状の中で最も遅発性(発病してから時間が経ってからあらわれる症状ということです)で、特に男性に多いようです。ベーチェット病発症から神経症状発現まで、平均五、六年かかることが多く、長い経過が特徴的です。寛解憎悪を繰り返すのようになるのですが、次第に治ることのない非可逆的な障害が積み重なっていき、おもい重篤な後遺症を残すことが多い傾向にあります。中枢性運動麻痺と性格変化を中心とした精神症状が多く、髄膜刺激症状や脳幹症状を示すものもあります。特に神経症状が前面に出る病型を「神経ベーチェット」と呼び、これは治りにくい難治性で、もっとも予後が不良です。

●ベーチェット病の合併症

眼病変の虹彩毛様体炎や網膜ブドウ膜炎では、白内障や緑内障、網膜剥離などの合併症が高い頻度で起こります。こうした合併症が起きると、視機能が低下してしまうことも多いので、早期に治療を受けることが大切です。最近では、適切な時期に専門医による手術を受ければ、炎症を強めずに治療できるようになってきており、手術によって視力が回復したり、視野異常の進行を最小限に抑えることが出来るようになっています。



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