ベーチェット病の原因

●現在、考えられている原因

ベーチェット病の原因は、実は今現在も不明です。しかし、その病態の形成については少しずつ明らかになりつつあります。つまり、何らかの体の中で起こる原因・内因や体の外から与えられる原因・外因が関与することによって白血球に異常が生じるということ。また、発病の条件に組織適合性抗原のHLA-B51が大きく関与していることから、HLA-B51をはじめとした複数の発症感受性遺伝子が存在すると考えられています。

※体の外から与えられる原因・外因としては、汚染物質や細菌、ウイルスなどが関与している可能性もあるのではないかと考えられています。

なお、親がベーチェット病を発病したから、といって子供が発病するとは限りません。現在の研究結果の中では、遺伝的素因があっても必ずベーチェット病を発病するとは限らないとされちえるのです。

●なぜベーチェット病が発病するのか?

原因不明とはされていますが、ベーチェット病の原因として、細菌やウイルスではないかという考えがもっとも有力視されています。また、自己由来及びあるいは、細菌微生物由来の熱ショック蛋白(heat shock protein;HSP)による免疫異常も関係しているのではないかと重要視されています。

※熱ショック蛋白とはその名の通り、細胞に熱ショックを与えたときに増加する蛋白質のことです。熱ショック蛋白は、熱ショックばかりではなく他の様々な物理化学的ストレスによっても増加が見られることから、またの名を「ストレス蛋白質」とも呼ばれています。このたんぱく質は、実はストレスがないときも発現していて、細胞の分化、増殖、生存、機能など様々な細胞の営みに必須の蛋白質であることが判明しています。

現在まで分かっているベーチェット病の原因と考えられているものは、生物界に広く存在する熱ショックたんぱくによって、ベーチェット病患者のリンパ球は活発に働くようになり、この活発になったリンパ球は、自己の熱ショック蛋白や、微生物の熱ショック蛋白によって更に勢いが増し、好中球を働かせる物質を沢山作って、その結果、ベー チェット病が起こるのではないかとされています。

ベーチェット病は人から人へ移る感染症でもなければ、子供に遺伝する遺伝病でもなく、体質と環境因子、年齢など病気になる条件がたまたま全てそろったときに発症すると考えられます。つまり花粉症のように、なる人はなってしまうけれども、ならない人はならないという病気なのです。



5.ベーチェット病になってしまったら……
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ベーチェット病の原因
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