専門知識までのQ&A③

基本から専門知識までのQ&A③

●ベーチェット病はどんなふうに診断する?

主症状がすべて出現したときの診断は難しくないのですが、それ以外はときどき、診断が困難な場合があります。そのようなときは厚生省研究班の診断基準を参考にします。症状の現れ方によって「完全型」「不全型」「疑い」と診断します。病因も病態も不明な点の多いこの病気においては、未だに症状の種類によってのみ診断づけられています。

●ベーチェット病の治療法って?

ベーチェット病は、全身的に血管閉塞が起こりやすい傾向があるので、軽度の抗凝固療法や血管拡張療法を行うと症状出現の頻度が低下することが多くみられます。口腔内アフタ性潰瘍に対してはセファランチン、エパデール等が有効な場合があります。 もっとも重要な治療は眼病変、即ちぶどう膜炎に対しての適切な治療です。基本的にはコルヒチンを0.5mg~1.5mgを経口内服します。ステロイド薬の点眼や眼周囲注射も発作期には有効です。コルヒチン単独で無効の場合はシクロスポリンAを5mg/kg/day内服します。コルヒチンを続けながらシクロスポリンを内服する場合もあります。これでも無効の場合はプレドニンの全身投与あるいはシクロスポリンのかわりにシクロフォスファマイド(50mg~100mg)などの免疫抑制薬を内服します。しかしこれらの薬剤は造血系、腎臓、肝臓、中枢神経系等に障害をきたす副作用があらわれることがあります。

●ベーチェット病の経過は?

眼症状が認められない場合は、慢性的に繰り返し症状が出現するものの一般に予後は良いと思われます。眼症状のある場合は、網膜ぶどう膜炎の視力の予後は悪く、眼症状発現後2年で視力0.1以下になる率は約40%といわれています。中枢神経病変、動脈病変、腸潰瘍等の特殊型ベーチェット病の予後は普通型よりは多少良くないと思われます。



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